マッサージの手技

体が疲れている時などには、マッサージをして筋肉をほぐしている方も多いでしょう。そんなマッサージには、様々な手技があります。こちらでは、その手技についてご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

軽擦法

これは、主に手のひらを用いて一定の圧力で抹消から中枢に向かって擦る方法です。
これは、マッサージの基本とされており、マッサージは軽擦法で始まり、軽擦法で終わります。

使う手の部位によって様々なバリエーションがあり、例えば、手のひらを使う手掌軽擦法、親指の指先や指腹を使う母指軽擦法、親指以外の指を使う四指軽擦法などがあります。このように手全体を使って摩擦をすることで、皮膚の神経を刺激し、血行を整えることができます。

強擦法

これは、母指の指腹を施術部位に垂直にあて、圧力を加えた状態で2点間を交互に移動させる方法です。輪状に額や顎、頬に刺激を与えて血液やリンパ液の循環をサポートしたり、手のひら全体を使って強く擦りセルライトや脂肪の代謝を促進する目的でよく使用されます。
欧米では深部の筋・腱組織や靭帯などを対象に実施されています。

揉捏法

これは、対象となる部位を手のひら、親指、二指、四指などで揉む方法です。筋肉に対して行われ、力を加えて筋肉を揉みほぐすことで、筋肉の代謝をサポートします。揉捏法もバリエーションが豊富で、部位によって使い分けます。

例えば、頭部や腰部に行う場合には母指を使って圧を加えながら輪状に動かす母指揉捏法を使い、肩部や腹部などには両手を同時に使う双手揉捏法を使います。

叩打法

これは、左右の手を用いてリズミカルに交互に叩打刺激を加える方法です。肌を指の先端でリズミカルに叩くことで筋肉の収縮力を高め、神経や血管を刺激することができます。
肩や腕などには、拳を軽く握って小指側で叩く手拳叩打法を使い、首や背中、足などには手を広げたまま小指側で切るように叩く切打法を使います。